ifネギま! 〜一話一妄想〜




第二十八話



 修学旅行で京都へ出発した3−A一行だが、出発から間もなくして事件が発生する。あらゆる場所からカエルが飛び出してきて、パニックになったのだ。関西呪術協会の仕業と見るネギだが、誰が犯人かはわからない。ネギは刹那を疑いつつも、もとの車両に戻るのだが……。

 ネギが帰ってきてみると、とりあえず騒ぎは収束していたようだった。
 名簿を持ったあやかが、緊張を顔ににじませながらネギに歩み寄る。その後ろには、明日菜と木乃香もいた。
「ネギ先生、点呼の結果、桜咲さんが見当たらないのですが……」
「ああ、桜咲さんなら、あっちの車両にいましたから安心してください」
 ネギの言葉に、木乃香がほうっと安堵のため息をつくのが目に入った。
 心配だったのかな、などと思いつつ、ネギはあやかとの話を進める。
「失神した方たちはどうなってます?」
「生徒は全員気がつきました。まだショックが抜けていない人が何人かいますが」
 あやかが後ろを振り向く、ネギがその視線を追うと、あの楓が真っ青な顔をして、ぐったりと上半身を倒していた。鳴滝姉妹が、心配そうに背中をさすっている。
 なにがあってもほとんど動じることのない、颯爽とした楓があんなにグロッキーになるとは、ネギはにわかには信じられなかった。
 と、ひょいっとあやかの後ろにいたアスナが前に出てきて言った。
「でも、しずな先生がまだ気絶したままなの。とりあえず後ろの方の席に寝かせてあるけど……」
 あやかがきっと眉を釣り上げた。
「ちょっとアスナさん! 私と先生の仕事に割り込まないでくださるっ?」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
 売り言葉に買い言葉、たちまち険悪な雰囲気になりかけた二人の間に、ネギは体をねじ入れるようにして口論を止めた。
「と、とにかく、しずな先生のことは僕がなんとかしますから、二人とも修学旅行の続きを楽しんでください」
 もともと、あやかはネギの言うことには喜んで従うし、明日菜の方も十歳の子供に正論を吐かれて反発するほど幼くない。二人とも素直に引き下がった。
 さて、明日菜に案内されてしずなの所へやってきたネギは、目をまわしている同僚の教師を簡単に観察する。
 目を閉じ、脱力して座っている。眠っているようだが顔色があまりよくない。唇の色は口紅で隠されているが、頬に血の気が無かった。ときおり、「うーん」と悪夢でも見ているかのように、短くうめき声を漏らしている。呼吸も浅く、確かに目覚める気配がなかった。
 ネギは、ここは人気が多過ぎると判断。そこで、先程刹那と会った場所が、スペースがあって人気も無いことを思い出した。
 アスナに、しずなを静かなところで休ませる旨を伝え、そこまで運ぶのを手伝ってもらった。

「ふう、あ、そうだカモ君」
 しずなを物陰の、涼しくて静かな場所へ運び、明日菜を帰した直後にネギは言った。
「なんだい兄貴」
「カモ君はみんながいる車両に戻ってくれないか? また関西呪術協会の人が魔法を使って嫌がらせしてきたら、伝えにきてもらいたいんだ」
 カモは眉を逆立て、前足で自分の胸をビシっと叩いた。
「まかせてくださいっ」
「頼んだよ」
「へいっ!」
 威勢良く叫ぶと、カモは矢のように飛び出して行った。
 カモが行ったのを見届けると、再びネギはしずなの様子を見聞した。
 うわごとは落ち着いたようだが、やはり顔色はすぐれず、呼吸も苦しそうである。
(もっと楽に息ができるようにしないといけないな)
 そう考えたネギは、しずなの横にひざまずいた。
「失礼します」
 小声で言うと、スーツのボタンを外すため手を伸ばした。
「あ……」
 うっかり、しずなの胸に触れてしまった。
 スーツで体の線は殺されているはずなのに彼女の豊満すぎる胸は、小山のように盛り上がっている。
 厚い布地を通してさえ、ネギの手にその柔らかさが伝わってきた。
 急に顔を真っ赤にしたネギは、しずなの意識が無いにも関わらず、大慌てで何度も頭を下げる。
「す、すいません!」
 心臓のバクバクいう音が鳴り止まない。肝は冷えているの顔は耳まで熱くしながら、再びボタンに手を伸ばした。
 スーツの上を脱がし、ワイシャツ姿になると、しずなの見事な上半身のラインが一層際立つ。凹凸の激しい輪郭は、まさにゴージャスの一言だ。
 巨大な胸に触れないように気をつけながら、ネギはネクタイを外し、黒いシャツのボタンに手をかける。
 しずなの体に顔を近づけると、上品さを失わない程度に甘い香がうっすらとする。身だしなみ程度に香水をかけているのだろう。
 ネギはいまだ収まることなく高く響き続ける心臓を抱えながら、ボタンを外していった。
 律義に一番上までしっかりとボタンを締めていたしずなだったが、ネギが上から四つ、ボタンを外すと、か細かった呼吸が急に楽になった。
 ふうっとため息をついたネギは、少し後ろに退き、携帯用の杖を取り出す。
 さきっぽに星のついた、おもちゃのように小さな杖を指揮棒のように振りながら、口の中で呪文を唱える。
 星の粉をまいたように、しずなの体にキラキラとしたものが降りかかった。
 急速に血色が回復し、不調を訴えかけるかのように寄せられていた眉が、美しいカーブを描いた。
「よし」
 一つうなずくと、ネギはしずなの肩に手をかけ、そっと揺すった。
 ワイシャツの下の、大きな固まりがゆさりと揺れる。それを見たネギの心臓が、ドキンと大太鼓を叩く。先ほど、うっかり触れてしまった時のことを思いだし、下腹部に熱が生まれた。
 ボタンを四つも外しているため、くっきりとした胸の谷間の一番上の部分が、ネギの視線を引き付ける。シャツと同じ黒い色なのでちょっと見ただけではわからなかったが、シャツの下はすぐ下着のようだ。ブラジャーのカップの上辺が、ほんの数ミリではあるが顔を出している。
 ネギは、腰の辺りでもがくようにうずくその熱をなんとか無視して、もう少し強くしずなの肩を揺さぶる。
 黒い布に覆われた魅惑の物体が一度目にも増して扇情的に揺れる。
 いけないと頭ではわかっているのだが、視線が釘付けになってしまう。
「うん……」
 しずなのうめき声に、ネギは我に返った。
 慌てて視線を顔にむけると、しずなが薄く目を開けてネギのことを見ていた。
 胸を凝視していたところを見られてしまっただろうか、と冷や汗をかくネギ。
 しかししずなは、当惑した表情で辺りをきょろきょろと見まわしていた。
「あの……ネギ先生、私はいったい?」
「ああ、カエル騒動の後、気を失ってしまわれたので、静かなところで休んでもらいました。ここは別の車両です」
 内心ほっと胸を撫で下ろしつつ、ネギは答えた。
 頭痛でもするのか、こめかみの辺りを押さえながら、しずなはため息をついた。
「そうですか……面目無いですね、あんなことで気絶するなんて。それもネギ先生や生徒たちにご迷惑をおかけして……」
「そんなことないですよ」
 と、うつむいていたしずなの視線が、自分の胸元で止まった。
 ネギはギクリとして、しずなの言葉を待たずに言った。
「あ、その、しずな先生が苦しそうでしたので、ええと、無断でそんなことをしたのはあやまりますが、決してその」
「まあ、ネギ先生が介抱してくださったんですか。ありがとうございます」
 顔を真っ赤にして弁解するネギに、しずなは笑顔で頭を下げた。ネギも慌てて返礼する。
 しずなは、その場に膝をついて上半身を起こすと、ネギの両肩に手をかけた。
「……しずな先生?」
 しずなはにっこりと笑うと、静かに言った。
「それじゃあネギ先生に、お礼をしてさしあげます」
「いえ、お礼なんて……」
「ふふ、無理なさらなくてもいいんですよ。それに……」
 そう言うと、しずなは突然、ネギの股間に触れた。
「あっ!」
 しずなが掌全体で覆うように触れたその部分は、ネギ本人が気付かないうちに、外から見てわかるほどに隆起していたのだった。
「こんな状態で生徒たちの前に出るのは、教育者としてまずいでしょう?」
 顔から火が出るという日本の慣用句が、今のネギにはぴったりだった。
 ネギがうつむいてモジモジしていると、しずなはスーツとネクタイを手にし、もう片方の手でネギの手を引いた。
「ここでは人がくるかもしれませんから、そこのトイレで、ね」
 いったいしずなのしてくれるお礼というのがどんな種類のものなのか、うすうすネギにもわかってきた。
 大学を卒業しているわけだから保健体育的な知識はあるし、日本に来る直前に精通も迎えている。直接的に、具体的に何をしてくれるかまで想像できるほどの知識は無いのだが。
 ネギは熱に浮かされたようにおぼつかない足取りで、しずなに手を引かれるまま進む。
 自分でもどうしてこんなに興奮しているのかよくわからなかった。普段から生徒たちの、もっと過激な姿を見ているし、過激なことをされているはずなのに。
 しずなには、生徒達には欠けている何かがあるのだ。おそらくある一定の年齢と経験がなければ身につけることのできない、独特の雰囲気が。
 トイレに入ったしずなは、ネクタイと畳んだスーツの上を荷物置きに置く。
「こんなところで、ごめんなさいね」
「い、いえ、充分、充分です」
 緊張がありありと見える口調と仕草に、しずなはクスリと余裕のある笑顔を見せた。
 実際、新幹線のそのトイレは、雰囲気をぶち壊しにするような変な匂いもなく、くまなく掃除されていて、清潔感があった。
「それじゃあ……」
 しずなは、両手が膝につくほど前かがみになった。
 ちょうどネギの目の前に、魅惑の谷間がくる格好だ。両腕に挟まれているせいで、ただでさえとてつもない存在感のあるふくらみがさらに強調されている。
「ネギ先生、申し訳ありませんが、ボタンを外していただけますか?」
「は、はいっ」
 ごくりと唾を飲み込み、震える指でシャツの残ったボタンを外して行く。
 一つ外すごとに、黒のセクシーなブラと、輝くようになめらかな肌が、ネギの目の前で展開されていく。
 食い入るように目の前の巨大な乳房を見つめながら、ネギは長い時間かかって全てのボタンを外し終えた。
 しずなは背筋を伸ばし、前の開いたシャツから腕を抜き、たたんだスーツの上に置いた。
 眼前の、黒いブラに包まれた胸の盛り上がりに視線を釘付けにしているネギを見下ろしながら、言う。
「やっぱりネギ先生は、胸がお好きなんですね。私が起きた時にもそうやって見つめていましたし」
「!」
 気づかれていたんだ、と知って、ネギはうつむき、しょげかえってしまう。
 そんなネギの顎にしずなは手を添えると、上を向かせて視線を合わせる。
 しずなは女神のような微笑みを浮かべると、やさしい声で言った。
「気になさらないで先生。かわいいですよ」
 そのまま顎の裏を指先で撫でられ、ネギはぼーっとしてしまった。
 夢うつつの状態にあるネギの前で、しずなはさらに大胆な行動をとる。
 両腕を優雅に背中にまわし、下着を外したのだ。
 黒い卵から白鳥が生まれるかのようにしずなの素晴らしい両乳房が顔を出す。
 以前、楓と一緒に風呂に入り、その中学生とはとうてい信じられない巨乳を間近で見たネギだったが、しずなのそれは楓のものすら数段上回るサイズだ。
 ネギ自身の頭部とさほど変わらない大きさのものが、下着を外した勢いにふるふると揺れている。
 ウエストや上腕がしまっているせいで、より巨大に見える胸の先端には、品の良い形の乳頭がちょこんとついている。色は、ネギが目撃してしまった生徒達のそれに比べてやや濃いか。
 ネギは眼前にさらされたしずなの胸を見ただけで、ハンマーで殴られたような衝撃を受けた。極限まで上がった高揚と緊張が混ざり会い、身動きできなくなってしまう。
「どうしたんですかネギ先生。好きに触ったり口づけしたりしていいんですよ」
 脳を溶かすような甘い声の誘惑だった。
 油の切れた機械人形のように、ネギはぎくしゃくと手を前に出した。
 指を広げ、乳首を覆うようにそっと触れる。
「うわあ…‥」
 ため息とも歓声ともつかぬ声を漏らした。
 触れているだけだというのに、まるで乳房の方から握って欲しい、揉んで欲しいと言わんばかりに、吸い付いてくる肌触りだ。
 ゆるゆると手を動かしてその感触を味わった後、誘われるままに指に力を込める。
 驚くほど柔らかかった。押せば押した分だけ沈む。それでいて、適度な心地よい弾力もあった。
 そろそろと徐々に力を入れていく。指が完全に埋没した時、しずなが、「ん」と軽く声をあげた。
「あ、痛かったですか?」
 しずなは軽く首を振った。
「いいえ、どうぞ続けてください」
 その表情に、かすかに朱がさしている。
 指の力を抜くと、ぐにゃりとひしゃげていた乳房は、すぐさま元通りになる。再び力を入れると、思い通りに形を変える。
 そのダイナミックな変化がこの上なくいやらしく、ネギはもう片方の胸にも手を伸ばし、両手で夢中になって揉んだ。
 重さを確かめるように下から揉みあげ、あるいは深い谷間を作るように左右から押し、変幻自在の巨大な乳房を思う存分弄ぶ。
 しずなは時折、「あ」「うん」と短く声をあげているが、にこにこと微笑みを浮かべたまま、自らの体に熱中しているネギを見下ろしている。
 はぁはぁと呼気も荒く、乱暴といえるほどに熱烈な愛撫をしていたネギは、吸い寄せられるように顔を近づけていった。
 赤い乳首を目の前にした時、ぱくりと口に加える。
 ちゅうっ、と赤ん坊顔負けの勢いで乳首を吸いつつ、顔を肉の中に埋めた。
 乳首とその廻りを、頬張るように口の中に吸い込むと、啜り、舌でつつき、唾液をなすり付け、前歯であまく噛む。もちろんその間も、両手の愛撫は止まない。それどころか、一層の熱心さを帯びるくらいだ。
「はぁぁぁっ」 
 しずなが目をつむってあえいだ。
 ネギが乳首を加えたまま、上目づかいで見上げると、しずなは乱れた髪の毛を整えながら言う。
「あ、どうか気にせず……続けてください」
 落ち付いていた口調に、熱がこもりはじめていた。
 ネギはひとしきり乳首を吸うと、顔をずらしながら、乳房全体に唾液と歯型をつけていく。
 極上の柔らかさを持つ肌を口に詰め込み、舌でその滑らかさを味わい、顔全体で肉のクッションの弾力を楽しむ。
 片方の乳房を唾液でベトベトにすると、今度はもう片方の乳房に吸い付き、同じように唇と舌による探索を行った。もちろんその間も両手は休むことなく、濡れたふくらみの形を変えるのに忙しい。
「はぁっ、はぁっ、し、しずな先生、素敵です……」
 胸に吸い付く合間に、うわごとのようにネギは言った。わずかな息継ぎの後、噛み付くようにしずなの巨乳を頬張る。いまや、しずなの豊かな胸は、いたるところにネギの歯型やキスマークが散りばめられている。
 徐々に高められてきたネギの興奮が、極みに達したその時、ネギは「ううっ」とうめきながら、一際強く、柔らかな肌を噛んだ。その瞬間、ネギはトランクスの中に驚くほど大量の射精をしていた。

 しずなは荷物置きからブラジャーを取ると、、それをネギに渡した。
「つけて頂けますか? 私はネギ先生の方の後始末をしますから」
 後始末? と疑問に思ったものの、ネギはブラジャーを受け取った。まだ射精の余韻で、頭がくらくらしている。
 しずなはその場にしゃがむと、ネギのベルトを外し、トランクスごとズボンを引き下ろした。
「あ……」
 自分の性器を見られて、今更ながら恥ずかしそうにするネギ。
 ついさっきまで、ズボンの上からでもわかるほどに膨張していたネギの性器は、欲望を全て吐き出して元の小さな状態に戻っている。
 トランクスの中はねばついた白濁液が爆発したようにそこら中に飛び散っており、むっとするほど濃い、湿った青くさい匂いを撒き散らしている。
 しずなは、手近にあったトイレットペーパーををくるくると手に巻き取ると、精液を拭っていく。
 ネギはしずなにそんなことをさせるのに多少心苦しさを覚えたが、今更遠慮するのもどうかと思い、素直に拭いてもらうことにする。それよりも、しずなの胸に見合ったサイズの下着を、なんとかして彼女につけなくてはならない。
 背中のホックをつけるのに多少手間取りながら、ネギが役目を果たし終えた頃、しずなも仕事を終えたようだった。
 最後に仕上げとばかりに、皮を少し剥いて、亀頭にこびりついた残滓をトイレットペーパーで拭き取る。
「うあっ」
 敏感な部分を刺激され、身を震わせてしまうネギ。また大きくなったらどうしようと思ったが、さすがにそこまでの回復力はなく、腰の奥の方でちらと熱が起こっただけだった。
 二人は服を着、手早く身だしなみを整えると、まず最初にネギだけが外に出た。辺りに誰もいないことを彼が確認して、しずなもトイレから出る。
「それじゃあ生徒たちのところへ戻りましょうか」
 ネギの言葉に、しずなは「ええ」とうなずいた。
 しずなはさして変わった様子を見せないだろうが、果たして生徒の中に、ネギの微妙な変化に気付く者はいるだろうか。


   第二十八話 終わり


次回予告!
 京都での修学旅行を楽しむ3−A一行だが、あちこちで関西呪術協会のものと思われる妨害工作が発生する。刹那を疑っていたネギは、露天風呂で偶然にもその刹那と鉢合わせしてしまうのだった。一波乱あったものの、刹那が関西呪術協会の手のものでないことがわかる。もし、刹那がネギにおわびをすることになったら……? 乞うご期待!

 

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